美容治療

年齢とともに現れるいろいろな症状を改善するエイジングケア治療。美容整形科や皮膚科で盛んな分野ですが、実は、単なる加齢ではなく、お口のトラブルから派生した、加齢症状に似た症状を歯科医が改善する「美容治療」という診療分野があり、当クリニックでも実施しています。
例えば、歯を失った、過度の食いしばりや歯ぎしり、咬み合わせが正しくないなど、れっきとした歯科の疾患が原因で、次のようなケースも起こり得ます。

①お顔や口元にシワやたるみ、咬筋肥大（ものを咬むときに使う筋肉が発達する）、顎関節症などが発症しているケース。
②歯並びを治療したら、口元にシワができてしまったケース。
③入れ歯をしたことで、ほうれい線ができてしまったケース。

過度の歯ぎしりや食いしばりが、歯に悪影響を及ぼすことは知られていますが、これまでは睡眠時にマウスピースをする程度の対策しかできませんでした。
こうした症状について、歯科の専用検査を経て歯科医が診断すれば、ボトックスやヒアルロン酸といった美容治療を施すことで、歯への負担を軽減、周辺への影響を改善し、お顔全体の美しさを取り戻すお手伝いをします。当クリニックでの症例としては、咬筋肥大の箇所にボトックスを処置。すると、咬筋を酷使しなくなるので、筋肉がほっそりして、結果、美容効果を得たケースもあります。
歯科の美容治療のデメリットがあるとすれば、食いしばりの治療後、慣れるまでは咬む力加減に違和感を覚えること、歯科的疾患の診断がなければ受けられないことなどです。